Declaration INLINE, NOTINLINE

UP


Declaration INLINE, NOTINLINE

Declaration INLINE, NOTINLINE

構文

(inline function-name*)
(notinline function-name*)

引数

function-name - 関数名

有効な文脈

declareproclaim

影響する束縛の型

関数

定義

inlineは、function-nameという名前の関数に対して、 コンパイラーがインラインで呼び出すようなコードを 生成するのが望ましいと指定します。 つまり、function-nameで指定されたコードは、 呼び出す処理を「行中」に現れるように、 その場所に呼出処理を統合する必要があります。 コンパイラーがこの宣言を無視するのは自由です。 inline宣言は決して変数束縛を行いません。

もしあるひとつの関数が宣言されており、 その関数がレキシカルにローカル定義を持っているとき (fletlabelsによって作成されたもの)、 その宣言はグローバル関数定義ではなく、 ローカルの関数定義の方に適用されます。

もし仕様に適合した実装において、 ユーザー定義関数のインラインの展開が要求されていないとき、 これらの実装は下記の規範のように認識しようとします。

定義された関数fは、標準ではinlineではありません。 しかし(declare (inline f))宣言内ではFがローカルでinlineになります。 前のものも含めて定義の列が次のような場合を考えます。

(declaim (inline f))
(defun f ...)
(declaim (notinline f))

defunフォームの前にあるinlineproclamationは、 コンパイラーに、インライン展開が必要な時のための 情報を保存する機会を保証します。 そしてdefunフォームの後にあるnotinlineproclamationは、 fがどこでもインライン展開しないよう抑制します。

notinlineは、function-nameという名前の関数に対して、 インラインコンパイルが望ましくないと指定します。 コンパイラーはこの宣言を無視してはいけません。 この指定の関数の呼び出しは、 ラインの外のサブルーチンを呼び出すように実装しなければなりません。

もしあるひとつの関数が宣言されており、 その関数がレキシカルにローカル定義を持っているとき (fletlabelsによって作成されたもの)、 その宣言はグローバル関数定義ではなく、ローカルの関数定義に適用されます。

function-nameコンパイラーマクロが現れたとき、 notinline宣言はコンパイラーマクロの使用を禁止します。 inline宣言はコンパイラーマクロの使用を勧めるようにします。 inlinenotinline宣言は、 レキシカルに見えるfunction-nameの定義が マクロ定義であったときは効果がありません。

inlinenotinline宣言は、自由宣言と境界宣言のどちらも使えます。 fletlabelsフォーム本体の前に現れた 関数のinlinenotinline宣言は、 関数の境界宣言として定義されます。 その他の文脈の宣言は自由宣言です。

例文

;; グローバルに宣言された関数DISPATCHはオープンコードであり、
;; もし実装がinlineをサポートしているのであれば、
;; NOTINLINEの宣言をこの効果で上書きします。
(declaim (inline dispatch))
(defun dispatch (x) (funcall (get (car x) 'dispatch) x))
;; これはinlineを推奨する例です。
(defun top-level-1 () (dispatch (read-command)))
;; これはinlineを禁止する例です。
(defun top-level-2 ()
  (declare (notinline dispatch))
  (dispatch (read-command)))
;; これはinlineを禁止する例です。
(declaim (notinline dispatch))
(defun top-level-3 () (dispatch (read-command)))
;; これはinlineを推奨する例です。
(defun top-level-4 () 
  (declare (inline dispatch))
  (dispatch (read-command)))

参考

declare, declaim, proclaim


TOP, Github