Macro DOTIMES
dotimes
(var count-form [result-form]) declaration* {
tag |
statement}
*
=> result*
var - シンボル
count-form - フォーム
result-form - フォーム
declaration - 宣言式。評価されません。
tag - go
のタグ。評価されません。
statement - compound-form。下記の説明に従って評価されます。
result - もしreturn
かreturn-from
が実行されたときは、 そのフォームから渡された返却値であり、 それ以外の場合はresult-formによる返却値です。
dotimes
は、一連の整数による繰り返しを行います。
dotimes
はcount-formを評価し その返却値は整数でなければなりません。 もしcount-formがゼロか負の場合は、ボディ部は実行されません。 それからdotimes
はボディ部をいちど実行するごとに、 各整数値を0からcount-formを含まない値まで上げて行き、 tagとstatementを順番に実行し、 その際にvarを各整数に束縛します。 そしてresult-formを評価します。 result-formが処理された時点で、 varにはボディ部が実行された回数が束縛されています。 tagはstatementにラベル付けされます。
nil
という名前の暗黙のblock
が、 dotimes
のフォーム全体を囲みます。 return
文は、それ以上の繰り返しを行うことなく ループを即座に終了させるときに使われ、 そのときの返却値は0や複数の値を指定できます。
繰り返しのボディ部は暗黙のtagbody
であり、 これはgo
文の遷移先としてのタグを含みます。 宣言は繰り返しのボディ部の前に配置できます。
varの束縛のスコープは、count-formを含みませんが result-formは含まれます。
dotimes
が各繰り返しごとにvarの 新しい束縛を確立するかどうか、 あるいはvarが一度束縛されてからその後の繰り返しで 代入されるのかどうかは 実装依存です。
dotimes (temp-one 10 temp-one)) => 10
(setq temp-two 0) => 0
(dotimes (temp-one 10 t) (incf temp-two)) => T
(=> 10 temp-two
次に文字列を処理するdotimes
の使用例を示します
;;; もし指定された文字列のサブシーケンスが回文ならTrue。
;;; (つまり前から読んでも後ろから読んでも同じとき)
defun palindromep (string &optional
(0)
(start length string)))
(end (dotimes (k (floor (- end start) 2) t)
(unless (char-equal (char string (+ start k))
(char string (- end k 1)))
(return nil))))
("Able was I ere I saw Elba") => T
(palindromep "A man, a plan, a canal--Panama!") => NIL
(palindromep remove-if-not #'alpha-char-p ;Remove punctuation.
("A man, a plan, a canal--Panama!")
=> "AmanaplanacanalPanama"
(palindromepremove-if-not #'alpha-char-p
("A man, a plan, a canal--Panama!")) => T
(palindromepremove-if-not
(
#'alpha-char-p"Unremarkable was I ere I saw Elba Kramer, nu?")) => T
(palindromepremove-if-not
(
#'alpha-char-p"A man, a plan, a cat, a ham, a yak,
a yam, a hat, a canal--Panama!")) => T
なし。
なし。
なし。
go
は、dotimes
のボディ部で tagによってラベル付けされた文へ 遷移を制御するために使用されます。